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  • 会場:宝塚バウホール
102期生の文化祭。3桁になって早くも3年。
娘役のトップスターも平成生まれが増えてきています。
ついこの間のような戸浪由香が目立たなかったけど必死で私的にごり押ししていたのはもう20年前か。赤咲伶奈や苫篠ひとみも既に在籍していない事実にビックリします。
今年のパンフには、「携帯使いすぎ」と桝川さんの舞台の出口で日本代表父に怒られていた浅野琴がrising starとして登場していた。 琴がねー、と。「ふたり」のアンサンブルメンバーでは仲里依紗とかホラン千秋のアミューズ勢が売れたけど、私的には初演は杉浦加奈とか吉田舞、再演は宇野まり絵、小林夏子、住吉真理子、瀧澤亜美が思い起こされるなと脱線。初演、再演通じて一緒だった保泉沙耶は橋本さとしの嫁さんか。

でも、時代は変わっても、文化祭のフォーマットは変わりません。
  • 日舞と歌唱
  • 予科生コーラス
  • 宝塚ヒットソングメドレー
  • 休憩
  • 谷正純の眠くなる 演劇
  • 休憩
  • いろいろダンスコンサート
で閉めて2時間40分。

まずは第一部の日舞から。日舞よりも歌の人が注目されますが、廣田祐奈がソロを取っていました。安定感のある高音抜けは素晴らしい。エトワールならすぐに使えそうですが…

演劇は97期以来の「オーロラの歌声」。スウェーデン王国皇太子が自分の近衛兵の選抜訓練を行う話。男役が4役、娘役に2役良い役が配置されていて、そこに成績優秀者が入ることになります。
話題の生徒はA班で皇太子を演じた君島十和子の娘さん。10年くらい前に青山劇場でアニーグッズが欲しくてグズっていた子が来月入団です。ま、お母さんがでかいから立端はあるのかな。路線なんですかね、主役もらっていることから。
B班の皇太子は板垣日名子。こっちは、芝居の抑揚が平板なんだけど、立っているだけで説得力がある容姿なので、主役にはよろしいでしょう。
娘役は昨年のような衝撃は無いものの、粒揃いの印象でした。A班は名子ひとみ、B班は今宮花乃がヒロイン。名子はサイズのデカイ石和優枝という印象。
芝居の内容的には、最後の最後で、近衛兵に任命されたのに、皇太子に求婚された宿屋の娘の姉と結婚するところ。近衛兵になるより、外戚狙いの賢さが素敵です(舞台を素直に観ると良い話になっていますがw)。

3部のダンスコンサート
ジャズ→タップ→バレエ→ジャズ→バレエ→ジャズ→モダン→ジャズ
となっていますが、
HipHop風味→タップ→クラシック風味→ジャズ→ジャズ→コンテ風味→モダン風味
という感じでした。主席の名子さんはバレエには出ずに、他のダンスではフィーチャーされていました。クラシックの歌ソロももらっていないから、ジャズと演劇の点数が良かったのかな?
HipHop風味はよく出来ていました。M1がバレエ出来る子にやらせてみました感がしっかり出ていたので、身体能力のある子のごまかしのないHipHopとして完成度も高く見られたのですが。タップが既に板を蹴っていないんですよね。あれはもっと踏んでくれないと。
バレエはレベルが…心配なくらいに低下していますと書いていましたが、10年前から同じことを書いているので、もはやデフォルトの臭いすらします。それこそ、昔だったら石和優枝がパドトゥ踊ったり、一昨年のスーダンサーズのピルエット番長が混じったりしていたのですが、今はグレース・ケリーアカデミーの子が乃木坂46に在籍していた時期があったり、ローザンヌのセミファイナリストが競艇とかストリップに出てしまう時代です。そのクラスの踊れる子を宝塚も1年辺り「複数」は意識的に採る必要性は感じられる。今年もコンクール実績のある子がいたんですけど1名なんですよね。四季と違って、ピンポイントの補強は出来ないんだから、育成はもっと前向きに考えないと。そのために50人にした時期もあったと言うのに…ダンスコンサートのダメぶりだけで、ここまで考え込んでしまった。

来週は新国立のオペラ研修所、再来週は同じくバレエ研修所の公演が控えています。オペラは種谷典子、バレエは廣田は廣田でも廣田奈々に注目です、たぶん。

まだ加筆